先週の土曜日に今年の全てのパンを焼き納めました。
この状況下にもかかわらず、1年を通して沢山のお客様に季節のパンをお召し上がり頂きました。こんなに有難い事はありません。心より感謝御礼申し上げます。

春の緊急事態宣言中はお店の立地条件と、療養中の母への影響を踏まえ、悩み悩んで店舗を休業しました。この判断はとても難しかったです。近隣のお客様へパンをご提供出来ない事が申し訳無く、心が痛みました。
一方通パンでは毎回多数のお申込みを頂き、私達なりに精一杯パンを焼き、全国のお客様へ季節のパンをお届けする事が出来ました。Instagramやメールで感想をお寄せ頂き、とても嬉しく励みになりました。ありがとうございます。
本もびっくりする程のご注文があり、僭越ながら沢山サインさせて頂きました。そう、台湾版、ドイツ版が出版されるというご褒美もありました。
休業期間中、歯痒い思いをしなかった訳ではありませんが、この間に得た経験は有意義だったと確信しています。

8月下旬に母を亡くし、人生一の悲しみを経験しました。誰もが通る道とはいえ、気持ちが落ち込む事がしばしばあります。そのような時でも妻、家族、スタッフや皆の支えがあり、ぺースを落とす事無くパンを焼き続ける事が出来ましたし、師走の一大イベントであるシュトレン山への挑戦も、気が付けば昨年より高いところまで登っていました。実は目指す頂はもう少し先だったのですが、手前で作り納めとさせて頂きました。母が無理のし過ぎは禁物よと忠告してくれたのかもしれません。 24日にお求め予定だったお客様、申し訳ありませんでした。

パンデミックあり、母の死ありとハンパない2020年も残すところわずかとなりました。来年はどんな年になるのでしょう？事態の収束を願うのは勿論の事ですが、当面は状況を注視しながら臨機応変にやっていく他無いのかなと思っています。年末年始、皆さまに心和むひとときがあります様に。
改めて本当にありがとうございました。

タロー屋は1/7（木）に初売り予定です。（もしも変更する場合はこちらでお知らせします）